東北大学ラブライブ!研究会公式ブログ

東北大学LoveLive!研究会の公式ブログです!ラブライブ!関連のイベントやラブライブ!出身声優のイベントの感想記事、その他考察記事などを投稿したりします。

トンライブ学祭ステージ前日譚

1.初めてのご挨拶

 皆さん初めまして、とんL一回生のsashaです。いきなりですが、皆さん、『コピユニ』ってご存じでしょうか。僕は始める前からなんとなく知ってはいましたが知らない人も多いと思われるので軽く説明すると『ラブライブのパフォーマンスを"コピー"して披露する、今最もアツい集団(ユニット)のことである』(トンライブ!@TonpeiLL_copy)だそうです初めて聞きました。この『コピユニ』、東北大にも存在しましてその名を『トンライブ!(以下トンラ)』。とんLの下部組織みたいな団体です。今回はこのトンラの桜坂しずく役である私が学祭での初ステージを目前にしてコピユニを始めてからの思い出や感じたことを綴っていこうと思います。

 今のトンラ、ダンサー9人のうち5人が一回生であり、初めての顔合わせがGWだったので今回のステージは丁度半年ですね。そんなに経ったのかと書きながら驚いてます。トンラはホントにゼロからのスタートで、最初は虹やるとかaqoursやるとか決まってなく、ダンサーが集まってから話し合って決めたんです。今考えるとよくこれで人集まりましたよね、このキャラならやりたい!っていう人来ないのに。まあ実際虹やることが決まってもしばらく8人で活動してましたし。キャラすら固まっていませんでした。サンクスさんと推しが栞子とミアだった私は当初それぞれ果林さんとかすみをしてました。その後『かすみが空いてた方が人が来るだろう』というあまり根拠のない理由で私が桜坂しずくになりました。その後加入したKがかすみ役になりました。「しずくもできるよ」って言ったけど「かすみがいい」と言われたのを覚えています。でもトキランの振り入れてたら気付いたときにはかすみ役と果林役が入れ替わってました。こんな感じでメンバーが揃って発足から約一月、メンバー発表に漕ぎつけたわけです。

2.トキラン~初めての振り入れ~

 最初に振り入れしたのはトキランでした。初めの曲に相応しい上に、虹のコピユニをするなら外せない曲であるという点と、比較的簡単な曲であるという理由での選曲です。しかし相手の殆どのダンサーが初めて振り入れというものをしたこともあってかなり難航した記憶があります。さらに言えばダンサー全員がダンス未経験だったせいで基礎の習得も並行して行わざるを得ませんでした。リズム感が絶望的な人、ツーステップができない人、BPM180に体が追いつかない人など課題は山積み。そんなこともあってトキランをやると決めてから振り入れが完了するまでに一月かかりました。

3.正直舐めてた未来ハーモニー

 次に振り入れをしたのは未来ハーモニーでした。『未来ハーモニーは簡単だろう』といったなんの根拠もない理由から。完全に舐めてかかってました。しかしそんなことはありませんでした。未来ハーモニーはテンポもゆっくりで力感のない曲だったのですが、むしろそれが曲者でした。想像以上に大きく、速くなる振り、どうやって女性声優達の動きを再現するのか、ただ、基礎連を並行して行わなくなりだした影響もあって次の曲には三週間程度で進めました。進めただけでした。すべての曲の振り入れが終わっても、最後まで粗が出続けたのもこの曲でした。フォーメーション、脚の出し方、腕の振りの大きさなど、あげればキリがありません。ステージ直前まで『未来ハーモニーはやればやるだけ修正点が見つかる』なんて言われた、最難関でした。舐めてかかってすみませんでした。

4.ショートver映像との戦い、虹色Passions!&NEO SKY, NEO MAP!

 セットリストを作る上で真っ先に一曲目の候補として挙がった虹色Passions!。しかしそこには今までになかった問題がありました。映像資料があまりにも少ないのです。当時発売されていたBDには映像がなく、ゲームやTV番組くらいしか映像がありませんでした。しかもそれらの映像は見えない部分が多く、ショートverが多かったこともあり、BDで定点映像のあった先の二曲に比べて振り入れが難航することは目に見えていました。それでも何人かのダンサーは数少ない映像から二番以降の振りを解析しようとしたりと努力はしていました。また、セットリストを作る段階では九人の全体曲の数はもともと少なく、ダンス経験のないダンサーの初めてのステージでソロ曲を披露するのは荷が重いということで当初はユニット曲をショートverで各ユニットごとに一曲づつ披露するなどの案までありました。しかし全体で虹色Passions!の振り入れが一番まで終わった段階で目標にしていた学祭に20分という時間制限があることが発覚します。そこで丁度虹色Passions!の振りが一番まで入っていたこともあり、虹色Passions!とNEO SKY, NEO MAP!をそれぞれショートverで披露するという案と、虹色Passions!をfull verで披露するという案の二つが挙げられました。そしてダンサーで票をとった結果、今回の虹色Passions!(ショートver)→未来ハーモニー→TOKIMEKI Runners→NEO SKY, NEO MAP!(ショートver)というセットリストが完成しました。虹色Passions!はフォーメーション移動が今までの曲と比べると段違いで多く、フォーメーションの解析のために映像を何度も見返したり、アプリを導入して移動を分かりやすく共有したりしました。フォーメーションに苦労した一方、振り入れにはみんな慣れてきたのか、ショートverだからかわかりませんが振り入れ自体はスムーズに進みました。そしてNEO SKY, NEO MAP!の振り入れが始まりました。NEO SKY, NEO MAP!には前述した虹色Passions!と同じ悩みもあったのですがそれ以上に悩まされたのは傘でした。ステージ上に収まるサイズにしないといけませんし、いい色の傘を探すのにも相当な時間を費やしました。キレイに全色揃ったかと思えば色指定不可能のガチャシステムだったり、水色の傘だけが無かったりして、結局一種類の傘で全色揃えるのは不可能と判断し、二種類の傘に色を振り分けることになりました。そんなことがあって実際に本番用の傘が揃ったのは本番2週間前くらいだったので練習では自分の使っている傘を使って練習していました。そのせいでダンサー達の傘が何本も犠牲になりました。また、この曲の振り入れをしたのが夏休み期間だったこともあって帰省などで仙台に集まることのできないメンバーが多かったため見えないところがしばらく放置されてしまったり、振りの統一ができなかったりと障害自体は多かったのですが常に傘を持っているためか複雑な振りは少なく、四曲の中では一番まとまるのが早かった曲でした。虹色Passions!とNEO SKY, NEO MAP!の二曲はもし仮に、次にまたお披露目できる機会があればfull verで挑みたいです。

5.地獄の衣装作製

 衣装をどうするかについてもなかなかまとまりませんでした。何せまだ伝統も何もない団体、ウィッグなども付けて完全にコスプレ状態で踊るのか、キャラやキャストの衣装の再現を一切せずに揃いのTシャツなどを着て踊るのかなどの方針すら自分たちで決める必要がありました。ダンサーで話し合いを重ねた結果、ウィッグは付けない、衣装はコスプレ衣装を買ってみてから考えるという方針になりました。そして衣装は虹色Passions!の衣装が採用されました。理由は忘れましたが完成した今ではメンズアレンジもうまく出来たので大成功でした。しかしこの衣装にたどり着くまでにも様々な紆余曲折があったのです。まずはコスプレ衣装として売られているものから購入が現実的なもので、最もサイズの大きいものを試しに一着購入しました。結果から先に言えば小さすぎました。ほとんどのダンサーが着るだけで精一杯、これを着て踊るなんて想像できない状態でした。ここでコスプレ衣装はあきらめたほうが良いのではないかなんて考えすら浮かび始めました。最初は何とか購入したコスプレ衣装に切り込みを入れて動けるようにしようと工夫していましたが衣装が原型をとどめることができなくなってしまったためボツとなりました。そこで浮上した案がジャケットを購入し、そこに袖やひらひらした部分やリボンなどの装飾を加える方法です。万が一失敗した際はそれぞれのキャラのアイコンが印刷されたTシャツを着る案が保険として用意されました。そうして最初に買った衣装を参考に自分たちで布などを購入して、三泊四日でミシンを借りて三日間の衣装作製合宿が十月頭に決定しました。

 実際にミシンが到着したのは金曜日、衣装作製合宿の初日でした。そこで一部の人たちで届いたミシンのチェックや明日の段取りを確認するうちに今のうちにある程度作業を進めておいたほうがよいということになりその日の夜から作業が始まりました。具体的な作業内容としてはひたすら予め作った型に合わせてひらひらした部分の布を裁断していくものでした。その作業は夜中の三時まで続きました。次の日の作業は朝の八時半開始です。地獄ですね。前日深夜まで作業していた人たちをそんな時間に来させるのも流石に酷なのでその時間に来させるのは前日の作業を担当していなかった人たちでしたが。そこからの二日間はほとんどのメンバーに休憩時間こそありましたが四六時中どこかが作業をしている状態が続きました。結局すべての作業が終わったのは日にちを跨いで月曜日の深夜、ダンサーだけでなくスタッフも、全員が満身創痍の状態でした。特に衣装作製を主導していた四回生の中須かすみ役サンクスさんは計画段階からフル稼働していたのもあり完全にグロッキーな状態でした。そして月曜の朝にミシンを返送して地獄の衣装作製が終わったのでした。地獄とは書きましたがその分の達成感は文字にできないものがあり、この経験をきっかけにダンサーやスタッフたちのキズナも深まり、本番までの残り一か月をより集中して練習できるきっかけにもなった、プライスレスなイベントでした。

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6.本番前夜の独白

 ここから先は本番前夜の私がその時の高まった気持ちをそのまま綴ったものになります。

 つい先ほどアニガサキの8話、『しずく、モノクローム』を観終えました。しずく役に決まる前も、決まった後も今まで幾度と観てきた回ですが、気づけば涙が溢れていました。「推しじゃない」などとまで言っていた、消去法的に決まったしずく役なのに何度も見つめて、理解しようとして、演じて、気が付けばしずくのことが好きになっていました。最初は「自分の推しはしずくじゃなくて栞子とミアだ」と公言していたこともありしばらくはその感情を受け入れることができずにまるで自己暗示のように「桜坂しずくは推しじゃない」と言い聞かせてきましたが、次第に大きくなっていく『ダイスキ』の感情を隠しきることはできず、A・ZU・NA ファンミーティングで遂にその感情は爆発しました。先人は言いました。「演じれば推しになる」まさにこの通りです。

 正直なところ、今の私の気持ちは緊張よりもワクワクが大きいです。初めてのステージ、実感がわいていないというのが本音です。半年にわたって練習を続け、ようやく披露できるといったワクワク、実施のステージを見てここで踊ることを想像してのワクワクなど様々です。やはり不安も少しはありますが今までの練習と自信を胸にステージに臨みます。