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【製作レポート】トンライブ! 虹色passions!メンズアレンジ衣装

 

 

お初にお目にかかります!

トンライブ!中須かすみ役のサンクス(Twitter:@thanks_dance)です。

 

トンライブ!1stステージをご覧いただいた皆様、本当に本当に、ありがとうございました!

この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

 

衣装についても本当にたくさんの反響をいただいて、個人的にものすごく力を入れた部分だったので、泣きそうなくらいに嬉しかったです。

 

さて、今回は、大きな反響をいただきました衣装につきまして、製作秘話を大公開いたしますので、どうぞ楽しんでいってください。

 

 

 

 

 

 

1章 メンズアレンジに決まった経緯

 

コピユニのステージ衣装として考えうる候補としては、

  1. 完全コスプレ
  2. アレンジ衣装
  3. 原作衣装とは無関係な統一衣装

大まかにこの3つになってくるのではないでしょうか。

 

 

私たちの場合、「せっかくの舞台なので、本格的な衣装で踊りたい」という思いは、早い段階から多くのダンサーの中で一致していたと思います。

そんな中で、

  • 弊団体のダンサーは大多数がメンズであること
  • 早い段階で、セットリストの1曲目は虹色passions!と決まっていたこと
  • 虹ヶ咲の統一衣装のなかで最もメンズアレンジが合うこと

といった理由があり、

「虹色passions! メンズアレンジ衣装」

に決定しました。

 

個人的な話になりますが、コピユニを始めるにあたり、「誰に見せてもかっこいいと思われるようなダンスパフォーマンスを見せたい」という思いがありました。

トンライブ!初顔合わせの際にTechours様の動画を拝見しましたが、メンズアレンジ衣装でパフォーマンスされているお姿がとても素敵で、そのときから「ステージに上がるときにはこれを真似したい!」と思っていました。

 

当初の計画では、市販されているコスプレ衣装を購入してほぼそのまま使用、衣装に合ったスラックスのみを別途用意して、手直しとしては、壊れたところの補修やサイズ調整程度のものを想定していました。

しかし、ここで大きな問題が発覚。

虹色passions!衣装の男性サイズはどこを探しても市販されていませんでした。計画初期は女性サイズでもなんとかなるだろう、と軽く考えていましたが、現実はそう簡単ではありませんでした。紆余曲折の末に、既製品のYシャツやテーラードジャケットを雛形としてリメイクすることになりました。

 

 

2章 衣装解説

 

ここからは、原作衣装との比較を交えつつ、製作した衣装の解説をしていきます。

 

1節 はじめに

 

衣装製作にあたり、

優先順位が高い事項から、

  1. 服として着られること
  2. 着た状態で動けること
  3. 統一感

の3点を意識していました。

 

一項目ずつ詳しく説明します。

 

一つ目の『服として着られること』は最重要項目です。

ここがクリアできなかったために、全てのパーツを自分たちで用意することになってしまいました。サイズを小さくする方向の手直しはできても、大きくする方向の手直しはできないので……。

試しに1着、女性サイズのXL(最大サイズ)を購入し、ダンサーみんなで衣装合わせをしたのですが、まともに着られる人があまりにも少なく、笑うしかなかったのが鮮烈に記憶に残っています。

 

二つ目の『着た状態で動けること』についてですが、自分たちの最終目的はダンスパフォーマンスにあるため、動けるかどうか(≠動きやすさ)も重要でした。

ジャケットは伸縮性のない生地で作られているので、肩周りの動きやすさに直結するサイズ選びはもっと慎重に行うべきでした。ジャケットのサイズ選びは完全に失敗しました。

さらに、特に靴やパンツは動きやすさに直結する部分なので、これを履いて動けるか、ということを考えながら選びました。

このあたりは、ダンサーでないとわからない感覚になってくると思います。

 

最後に最低限、ステージ映えを意識して、『統一感』だけは追求しました。

全身を揃えたときに、生地の光沢や微妙な色味の違いは「違和感」として伝わってしまう部分です。そのため、この部分だけは妥協せず、自分の目で見て、責任を持って生地やアイテムを選んでいます。

 

正直な話ですが、素人手芸なのでディテールの再現は最初から諦めていました。

しかし、「どうしたら『それっぽく』見せられるか」という部分だけは妥協せずにこだわっています。

簡単な作業で実現できるレベルまでデフォルメ化しつつも、見ていただいている方に「虹色passions!衣装のメンズアレンジ」だと伝わるように、たくさん工夫を凝らしました。

 

今回は、そんなこだわりの数々を披露します!

 

 

2節 衣装総評:虹色passions!

 

まず、虹色passions!衣装(上半身)についてざっくりと解説します。

(今回、作製したのは上半身のみなので、ここでは下半身の解説は割愛させていただきます)

 

虹色passions!衣装は、全体的に白を基調としたシンプルな印象の衣装です。

所々に差し込まれている青色や金色が映えて、清潔感があります。

 

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上半身は内側から、

  • Yシャツ:ボタンが金色で華やか。着丈を詰めてカジュアルダウン。
  • ベスト:燕尾服のようにひらひらした長い裾が特徴的。
  • ジャケット:短く詰めた着丈が特徴的。

というアイテムから構成されています。まさかの3ピース!

そこにネクタイやリボンといった首回りの装飾品にたすきを加え、かなりフォーマルに寄ったアイテム構成ですね。

 

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しかし、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に所属するキャラクターたちはスクールアイドルなので、あまりにもフォーマルに寄った、引き締まりすぎている衣装では、彼女たちが歌う虹色passions!の楽曲が持つ世界観を壊してしまいます。

そのため、女子高生らしい「カジュアルさ」は不可欠な要素と言えます。

 

実際に、どのアイテムも形や細かいデザインに特徴があり、フォーマルなアイテムでありながら、しっかりとアイドル衣装として成立する『カジュアルさ』や『華やかさ』を備えています。

加えて、パーツ一つひとつの個性がかなり強いにも関わらず、違和感を抱かせず、素敵な衣装にまとめあげるバランス感覚。この衣装をデザインした方は本物の天才だと思います。

 

さらに、細かいポイントですが、学年ごとで、

  • ジャケットの襟の形
  • ジャケットの裾のカット
  • 首元の小物

に変化があり、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のコンセプトである「個性」という部分も表現されており、細部まで考え抜かれたデザインに感服です。

 

上で解説したような虹色passions!衣装の持つ空気感を再現するため、製作時には、かなり細かいところまで、しっかりとこだわりました。

 

 

原型となる衣装は、桜の恋(https://www.rakuei.jp/smartphone/)様より購入しました。


あらかじめ「予算1万円」で考えていたため、予算上限が決まっている以上、耐久性まで求めることはできないという仮説から、衣装業者を調べるときには細部の再現度を重視しています。

サイズが合わず、泣く泣くお蔵入りとなってしまいましたが、ジャケットの襟の形や裾の処理など、かなり細かい部分まで原作に忠実に再現されており、クオリティ、コスパともに高い衣装でした。

そのため、実際、製作していくことになった段階で、衣装を分解して研究したのですが、貴重な資料になりました。

  • 企画する側の立場として、研究資料になったこと。
  • 全員が同じ完成図を共有できたこと。

上記の2点は、この衣装の大きな功績だと思っています。

 

 

 

以下、アイテムごとに製作のポイントを解説していきます。

 

3節 パンツ

 

メンズアレンジ衣装という方針は早い段階で固まっていたため、パンツ選びも早い段階で行いました。

アイテム選びの際に考えていた基準は以下の通りです。

 

① 色味は、ホワイト>オフホワイト

ジャケットと色味を揃えたいので、雑味のない白を探しました。

 

② 「きれいめカジュアル」なスラックス

  • 光沢が少なく網目の細かいツイル生地
  • 細身でテーパードが効いていること
  • センタープレスが効いていること 

  ⇅

  • アンクル丈

テーパードの効いた細身のスラックスの場合、ハーフクッション、つまり、裾の前部分が靴に軽くかかる程度の長さがもっともフォーマルですが、あえてアンクル丈を選ぶことで、足元にすっきりとした清潔感を与え、程よいカジュアルダウンを狙いました。

 

③ 生地の伸縮性

動くことを考えると、多少、伸び縮みする生地だと理想的だと思っていました。

 

上記条件を満たすアイテムが、『レディース』の『夏物』には絶対にあると踏んでいました。ユニクロ、GU、H&M、ZARAWEGO、コスプレショップに、大穴でドンキやブックオフなど、主にファストファッションですが、仙台駅周辺のお店をとにかくたくさん見てまわりました。

 

ファストファッションブランドは、

  • サイズ展開やバリエーションが豊富
  • 比較的安価

といった理由から、9着同じものを揃えたい、少しでもコストカットしたい、という大学生コピユニ団体には適していると思います。

 

結果的に、おおむねイメージしていた通りのアイテムがZARAに置いてあったので、念入りに試着を重ねた末、ZARAのスラックスに決定しました。

 

 

企画の時点では、このパンツを原型として、グラデーションに染めるのは難しいにしても、たとえば裾に青色(メンバーカラーや金というアイデアも出ました)のリボンを縫いつけるなどして少しだけ手を加えたいと思っていたのですが、時間が足りず、結局そのままになってしまいました。

ただ、リボンを縫いつけてしまうと洗濯できなくなってしまうため、加工は一長一短だと思います。

 

数少ない欠点として、ウエストがゴムになっており、ゆるいウエストを締める手段がなかったため、一部メンバーは本番当日、写真のように腰の部分を絞って縫っていました。

 

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また、このアイテムはレディースサイズである以上、最悪、サイズが合わないメンバーがいることも考慮して、他にもいくつか候補を選抜していました。

下記のようなアイテムを、たとえば学年ごとで統一して3人×3種類でミックスすることも当初は考慮していましたが、試着の結果、全員が同じアイテムを着用できると判明したため、絶対に外さない白のスラックスで統一しました。

 

 

[補欠候補]

  • ZARAのジョガーパンツ(メンズ)

若干黄色の入ったオフホワイトのオックス生地で、ワイド寄りなシルエットのアイテムでした。ジャケットと合わせた時に色味や生地感の違いが気になるため、サイズがないなら仕方がないにしても、採用には消極でした。

ただ、オックス生地であればカジュアルすぎないため、開き直って全く異なる生地感のアイテムを合わせてしまうのも一つの選択肢ではあると思います。

たとえばよく見かけた「オフホワイトのデニムワイドパンツ」ですが、デニム生地はさすがにカジュアルすぎるので、スマートカジュアルな虹色passions!衣装とはイメージが大きく離れすぎて統一感を損なうため、迷わずボツにしました。

アイテム選考に際し、「衣装の世界観」はかなり強く意識しています。

 

  • WE GOのブルーのスラックス

虹色passions!衣装のスカートは白→青のグラデーションになっているため、奇をてらって青にしてしまうのもありかもしれない、という意図です。

 

4節 Yシャツ

 

Yシャツのリメイクは、コスプレ衣装を合わせたときに決定しました。

スカートとパンツではウエストの位置が異なるため、購入したコスプレ衣装のYシャツの着丈が極端に短く、仮にジャケットやベストは市販のコスプレ衣装を使えたとしても、自作は必須でした。

 

原型となるアイテムはユニクロのYシャツを購入しました。

Yシャツの生地感と襟の形は統一したかったため、ファストファッションブランドの中でもオフィスアイテムにも力を入れているユニクロが最適でした。

 

Yシャツはリメイクによってカジュアルダウンするため、

  • ブロード生地の白シャツ
  • 芯地の入った固い襟

といった要素を備えた、かなりフォーマルに寄ったオーソドックスなアイテムを選びました。

 

たとえば芯地の入っていない柔らかい襟だと、よれてだらしない印象になってしまったり、ネクタイが映えなかったりしてしまいます。

繰り返しになりますが、「カジュアルさ」は重要な要素ではありますが、「ルーズ」と「スマートカジュアル」は全く異なるので、虹色passions!衣装の持つ世界観に寄り添ったアイテムを選んでいます。

 

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手直しポイントは以下の通りです。

 

① 着丈

着丈を詰めてタックインせずに着ることで、清潔感を残しつつカジュアルダウンしてあります。着丈は全員53 cmで統一しました。

オフィシャルシーンのような厳格さが求められるわけではないので、しっかりとタックインしてしまうとフォーマルすぎる印象になってしまいます。しかし、カジュアルダウンするためにルーズにタックインするとだらしなくなってしまい、衣装本来の世界観を破壊してしまいます。

私は指示を出していただけなので、実際の製作の詳しいところはわかりませんが、完成品の縫い目から、みんなが頑張ってくれたことが伝わってきました。

 

 

② 袖

スーツとは異なり、ジャケットの袖からYシャツの袖が見えてほしくなかったため、また、動きやすさも加味して、半袖にリメイクしました。

ジャケットは気軽に洗うことができないため、残す袖の長さは「脇汗を吸ってくれるくらいの長さ」として適当に決めました。

袖の上側は26 cm、下側は16 cmの長さになるように詰めています。

ジャケットで隠れて見えない部分ではありますが、両側を同じ長さに裁断するよりも、少しでも自然に見えるように意識しました。

ステージ後の写真が大量にTwitterにアップされましたが、その際はジャケットを脱いでいたので、適当に切らずに見栄えを意識しておいて良かったと思いました。

 

③ ボタン

金色に付け替えました。ぐっと華やかな印象になったと思います。

 

④ 胸ポケット

蛇足なので外しました。

 

 

 

5節 ジャケット&ベスト

 

ジャケットについては最後に製作が決まりました。

最終決定を下す直前まで乗り気ではなかったのですが……。

だってこんなの、どう考えたって大変じゃないですか。

 

購入したコスプレ衣装のジャケットは、腕を動かせないほど肩周りのサイズがきつく、1曲踊るだけであちこちが破けるのが目に見えていました。

なんなら、衣装合わせだけで背中や脇がほつれました。

 

そのため、あらかじめ脇に穴を開けたり、背中にスリットを入れたりしてなんとかそのまま使おうと足掻いたのですが、さすがに限界でした。

せっかく買った衣装をなんとか使いたいと画策し、分解していく中で、虹色passions!衣装はシンプルな構成なので、素人手芸でもなんとかそれっぽいものを作ることができそうだという見通しが立ったため、全てを自作しようという方針に決まりました。

 

実際の虹色passions!衣装のジャケットですが、なんと、着丈を思い切り詰めてしまうという!

かなりの驚きポイントですが、これが裾の長いベストと合わさると、奇跡的なバランスを発揮して、全体としてはすごくいい衣装になるデザインは、本当にセンスしか感じません。

 

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今回は、購入した白いテーラードジャケットを原型として、

① 思い切って着丈を詰めて、

② 襟や裾のラインに沿って金色のリボンを縫いつけ、

③ 別途、生地より作成した袖パーツを合体させる。

というリメイクを実施しました。

 

時間や技術の都合上、以下の項目につきましては、統一してしまいました。

  • ジャケットの襟の形
  • ジャケットの裾のカット
  • 首元の小物:ネクタイ統一

 

原型となる白のテーラードジャケットは、リアル店舗ではなかなか売っているところを見ないので、特に下見などせず、オーソドックスなスワローテイルのジャケットを通販で購入しました。

後で気づいたことなのですが、ジャケットとセットでスラックスも売られていたので、これを選べば良かったと少し後悔しています。しかも、こっちの方が安いという……。

 

偶然、ジャケットとZARAのスラックスの生地の色味が一致していたのでラッキーでした。

 

ただ、サイズについては完全に誤算で、実物を見ることができなかったため、あまり深く考えずにサイズを選び、一部メンバーにとっては動きにくい衣装ができてしまいました。

試しにワンサイズずつ買ってみるべきでした。

 

 

以下、製作の詳細を解説します。

 

① 着丈

実際の製作においても、ジャケットの加工は最後に着手したので、シャツの完成品と重ねて全体のバランスを見て、裁断する長さを、一番上のボタンのラインに決定しました。

裾の処理は、裏地の扱いが難しかったことと、時間がなかったことから、かなり手を抜きました。人に着せて、一回折り返し、着たときに平行に見えるように調整してまち針で固定、最後にまっすぐミシンをかけて完成です。

 

 

② リボン

襟や裾に沿って施されたリボンは、衣装全体に豪華な印象をプラスしてくれます。

これがあるとないとでは本当に印象が変わります。

リボンが硬かったため、襟の微妙な曲線に合わせて縫うのが難しく、近くから見ると縫い目がものすごいことになっています。

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そのあたりは手作りならではの「味」ということで、多めに見てください笑

実は近くから見ると……、というポイントは結構たくさんあります。

 

 

③ 袖

袖のパーツは生地から製作しました。この部分は正真正銘、手作りです。

生地はサテンを裏返して使用しています。

 

生地選びの理由としては、

  • バックサテンの光沢や質感がジャケットと合っていたから
  • カラーバリエーションが豊富で、原作衣装に似た色を探しやすかったから
  • 他の候補となった布と比較して安価だったから(←これが決め手です!)

と、いったところがあります。

 

YouTubeで「シュシュ 作り方」と検索して、動画を参考に袖パーツを作りました。

ジャケットの袖に合わせて長方形に切り出したサテン生地にリボンを縫いつけ、長辺を二つ折りにして縫い合わせ、裏返して輪を作り、半分に折り返して完成、と思っていたのですが、片側を閉じることを完全に失念していました。

他の布を食わないように慎重に縫い進め、なんとか片側をふさいでパーツとしては完成です。

製作の参考にした動画がこちらです。

URL:https://www.youtube.com/watch?v=XwjzYg2qxMI

 

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ジャケットとは手縫いで合体させています。

ミシンで頑張ろうともしたのですが、袖口が細すぎてまっすぐ縫うのが至難の技だったため、また、手縫いの方が綺麗で早くできるということで、マンパワーを投入して頑張ってもらいました。

見えない部分ではありますが、壊れるのが怖いので、仮縫いの黒い糸も通ったままになっています。

このパーツが付くことによって、一気に「それっぽさ」が増しました。

 

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そして最後に、ベストについてですが、布から製作するとなると完全な服作りになりますが、

  • 技術もない。
  • 時間もない。
  • リメイクする原型となるアイテムもない

という、ないないづくしの三重苦を抱えた末、ベストというアイテムを廃して、『ヒラヒラしたパーツを自作して、ジャケットと合体させる』ことに決定しました。

 

実際の虹色passions!衣装では、ヒラヒラしたパーツはジャケットとは独立したベストに由来するので、かなり前までヒラヒラとした裾が出てくるように出来ています。

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しかし、ジャケットに縫い付ける以上、体側(体の真横)より前に裾の起点があると、見た目がおかしなことになってしまう、ということで、ヒラヒラの形、およびデザインを大幅変更しました。

衣装監督として、デザインを考案し、型紙を作り、布を切り出して1着分の試作品を作るところまで責任をもって担当しました。以降は分業です。

 

ヒラヒラの表地にもサテン生地を裏返して使用しています。理由は同上です。

実はこの生地は、ネクタイや璃奈のたすきに使われている生地と同じものだったりします。

また、ヒラヒラはかなり動く部分なので1枚布では心許なく、このパーツにはしっかりと裏地を施してあります。

表地と裏地を袋のように縫いあわせて裏返し、最後に膨らまないように縁に沿って外側に再度ミシンをかけました。

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ヒラヒラが完成したら、最後はジャケットとの合成です。

 

ジャケットとヒラヒラは、着たときに左右でバランスが悪くならないように、人に着せて微調整を繰り返し、まち針で固定して、ジャケットの背中に出ている縫い目をなぞるようにミシンをかけて合体させました。最後にジャケットの裾の縫い目はリボンで隠しました。

若干無理のある縫い方で合成したため、ジャケットを脱ぐと、内側は大変なことになっていたりします。

正当な服作りであれば絶対にこんなやり方はしないと思いますが、見えない部分なので思い切って妥協しました。

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合体のタイミングでは、平面的に作成したヒラヒラパーツと立体的に矛盾する箇所がでてきたため、ヒラヒラの裁縫を部分的にほどき、かなり細かい修正をたくさん加えました。

ジャケット製作では、服を立体で捉えることに苦労しました。

 

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6節 小物

 

たすきとネクタイの製作に関しては、私はジャケット製作で手一杯だったので、しずく役のsashaに丸投げしました。

他の部分についてはかなり細かい指示を出していたのですが、ここだけは本当に余裕がなく、「購入したコスプレ衣装を参考に作ってくれ」と、ざっくりした指示しかできなかったのですが、すごくいいものを作ってくれました。

製作のsashaからコメントをもらったので、そのまま紹介します。

 

① たすき

たすきは、生地を85 cm×14 cmと55 cm×14 cmに裁断して、それらをつなぎ合わせて135 cm×14 cmのサテンを作製してそれを半分に折り、リボンとともに縫い付け固定することで135 cm×7 cmのたすきが完成しました。

やはりリボンを縫いつける作業が最難関でした。特に外側の縫い付けはたすきの出来にも直結するのでかなり神経をすり減らしました。

そして、出来上がったたすきの端をL字型につなぎます。L字型のつなぎ⽬を下にすることで踊ってもたすきが暴れなくなります。これは購⼊した⾐装から学びました。

実は二枚の生地の縫い⽬は背中側に来るように作ったのですが、ミスで何個か縫い⽬が前に来ています。バレないだろうし気にしない⽅針にしました。ネクタイで隠れました。

 

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② ネクタイ

ネクタイは前述したヒラヒラと同じ要領で製作しました。

しかしその型取りはヒラヒラ以上に神経をすり減らす作業でした。ヒラヒラよりも⼩さいこともあり、ミシン縫いも相当丁寧にしました。

また、裏返した時に膨らまないようにするために縫い代を詰めるのですが、相当詰めなければ膨らんで不格好になってしまうのでかなりギリギリまで詰めました。その結果⼀枚詰めすぎて縫い⽬が開いてしまい、縫いなおしが発⽣したりもしました。

そして膨らみにくくするためにアイロンをかけて、最後にたすき制作で余ったメンバーカラーの布を先端に貼り付けてネクタイは完成です。

細かいポイントですが、璃奈のネクタイには、他メンバーと統一するため、ネクタイ本体と全く同じ布が貼り付けてあります。

 

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③ 手袋

白ければなんでもよかったので100均です。ここは一番適当に選びました。

 

④ マスク

黒マスクで統一しました。

黒マスクを選んだ理由は、まずひとつは顔をスタイリッシュに見せたかったからです。そのため、膨張色の白は避けました。

虹ヶ咲の大切なメンバーの一人である侑ちゃんカラーというのも、もちろん理由の一つです。

そしてなにより、陽キャっぽくなるから!

これが一番大きい理由です。ステージ上で陽キャぶってイキりたかったので、理論武装でメンバーを説き伏せ、強引に黒マスクで統一しました。

 

⑤ 靴

GUのスニーカーを選びました。

計画当初は革靴を考えていましたが、靴決めが後手に回ってしまい、短期間で革靴に慣れるのは難しいということで、スニーカーに決定しました。

衣装が全身まっしろなので、アクセントとしてフェイクレザーの黒スニーカーで統一したかったのですが、足が小さいメンバーが多く、白と黒のミックスになってしまいました。

 

⑥ 傘

傘選びはとても大変だった記憶があります。歩夢役のだけんしに傘の調査を任せ、密に議論を重ねて決めました。

たくさん調べてもらったのですが、結局、9色のメンバーカラーを網羅している商品は見つからず、妥協案としてミックスすることになりました。

最終候補として残ったカラーバリエーションが豊富な2種類について、窓付きのキッズ傘は赤と白がなく、ビニール傘は水色がありませんでした。

フォーメーションを意識して、曲の最後の1列に並ぶときに、ビニール傘とキッズ傘が交互にはまるようにしています。

 

 

以上で衣装の解説は終了です。

最後に改めて、完成形をお見せします!

 

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3章 製作スケジュール

 

ここまで時系列に解説を進めてきましたが、最後に簡潔に、製作スケジュールをおさらいしましょう。

このスケジュールで、あとは自分が過労死すれば絶対に完成できる、という自信はありましたが、いつ計画が破綻してもいいように、常に保険の案は考えていました。

水面下で一部のメンバーのみと計画を進めていたので、多くのメンバーからは衣装製作は短期間でやったものだと思われているかもしれませんが、実際には、長期間、計画的に動いています。

水面下で話を進めた理由は、それが最速だからです。私たちは今年発足した団体ということもあり、ノウハウもなく、動き出しから遅かったので、「本格的な衣装でステージに立つ」と決めた以上、最速で動く必要がありました。学祭本番が11月頭だったので、衣装を着て練習することも考えると、10月上旬には衣装が一式揃っていてほしい。デッドラインは計画当初から見えていたので、そこから逆算してスケジュールを考えていました。

ただし、言うまでもないことですが、重要な意思決定の場面では必ず全員に周知するようにしています。

 

 

【第一段階:前調査】

 

7月下旬 :方針決定「メンズアレンジ虹色passions!衣装」

以前にも衣装について軽く話すことはありましたが、決断を先延ばしにしていました。

夏休みに入る前に決めないと学祭ステージに間に合わないということで、このタイミングになったと記憶しています。この時点では「しっかりとした衣装を作りたいけれど予算次第」というメンバーが多数でした。

大まかに予算やスケジュール感などの見通しを立てるために、スラックスの下見やコスプレ衣装業者についての調査を少人数で始めました。

 

【第二段階:企画①】

 

8月初旬:衣装製作決定→本格始動

練習のタイミングで予算などの説明をし、ダンサー全員から承認をもらって衣装製作に向けて本格的に稼働し始めました。

コスプレ衣装が届くまでにおよそ1ヶ月かかることから、このタイミングで動き始めないと間に合わない、という認識でした。そのため、この日練習に来られなかったメンバーについては事前に個別に説明し、承認をもらうなど、裏で手回しをしていました。

この時点では、コスプレ衣装を購入し、スカート→スラックスの変更のみでなんとかなるという想定でした。

決定の数日後には一部メンバーで採寸を行いました。サイズ面での不安はこの時点で既にありましたが、買ってみないことには始まらないということで、試しに1着、コスプレ衣装を注文しました。衣装は8月末に届きました。

 

8月中旬:スラックス購入

秋服へのアイテムの入れ替わりを恐れ、実店舗で何度か試着を重ねた末、慌てて購入しました。夏休みということもあり帰省しているメンバーもいましたが、オンラインで購入してもらいました。

レディースアイテムということもありサイズ感が想像以上にシビアだったため、帰省中のメンバーが試着できないことも想定し、何人かが試着した写真を共有するなど、裏で細かいフォローを入れています。

 

【第三段階:企画②】

 

9月初頭:衣装合わせ

この辺りから風向きが怪しくなってきました。購入したコスプレ衣装を「服」として着られるメンバーが少なすぎて、軽く絶望したのは今となってはいい思い出です。この時点では、シャツのみ自作(リメイク)で、ジャケットはなんとかそのまま使いたい、という計画でした。

 

9月上旬:リメイク会議

衣装合わせの直後には、一部メンバーで集まり、リメイクの方針を考える会議を何度か重ねています。コスプレ衣装を買う場合、納期の問題からすぐに発注しなければいけない、ということで、急ピッチで計画の修正を行いました。

コスプレ衣装のジャケットをなんとか使えないか模索し、簡単に手を動かして分解していく中で、どうにも厳しそうだと判明しました。同時に、白いジャケットさえ手に入ればなんとか自作できそうだというビジョンも浮かび、全手作りが決定。この段階で、かなりの解像度で衣装製作までの道のりが固まりました。

また、この時期は練習後に手芸用品店に足繁く通い、生地やリボンなどの下見を重ねていきました。

 

【第四段階:製作準備】

 

9月中旬:製作方針発表

製作方針や衣装合宿の構想などを全体に発表しました。会計係の設立もこのときです。

ここまでは一部のメンバーだけで水面下で動いていましたが、この段階まで進んで初めて、大多数のスタッフやダンサーを巻き込みました。

 

9月中旬〜下旬:製作準備

製作に必要な生地、糸、リボン、ボタン、ミシン針といった物品の購入を進めていきました。細かいおつかいはフットワーク軽く動ける後輩たちに頼んでいます。

同時に、レンタルミシンや作業場所確保、チーム分け、日程、当日の動きなど、衣装合宿の段取りを詰めていきました。

また、製作は作業場所を分けて行ったため、練習などの人数が集まるタイミングで採寸も進めていきました。

さらに水面下では、傘・靴選びも進めていました。

 

 

【第五段階:衣装合宿】

 

10月初頭:衣装合宿

ミシンを3泊4日で3台レンタルし、分業体制で製作に取り掛かりました。

レンタルしたミシンをそれぞれA, B, Cとし、作業行程を表にしました。

 

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改めて振り返ると、ほとんどの人が素人だったのに、よくこのスピード感で作業を進められたと感心します。この集中力はさすがです。みんながんばりました。

 

自分が担当したジャケット以外については、事前に具体的な作業指示を出していました。

衣装合宿当日は1時間おきに定時連絡を設け、俯瞰的に全体の進捗を管理しつつ、衣装監督としてリアルタイムで細かな指示を出しました。その傍らでミシンに張りつき、ずっと作業をしていたのは最高に頭が悪かったです。

 

初日は2か所に分けての作業でした。

平日ということもあり、夕方までは研究室からリモートで監修しました。

夜はヒラヒラチームに合流し、ヒラヒラの型紙製作、生地の切り出し、試作製作までを行い、午前2時に作業終了しました。

シャツチームには、最も簡単な作業ということもあり、スピードを求めましたが、頑張って4着ぶんの着丈詰めまで進めてくれました。

 

二日目は3か所に分かれての作業でした。

ジャケット班は袖のパーツ作りを進めました。

ヒラヒラ班は前日に生地を切り出すところまで進めた甲斐もあり、夕方には完成させてくれました。その後は、小物製作に取り掛かってもらいました。

そこからはジャケットチームがミシン2台体制になりました。この日は徹夜でリボンを縫いつけたり袖パーツを手縫いで合体させたりと、ジャケットの装飾を仕上げました。夜には体力的に限界を迎えつつあったので、かなり迷走していた時間がありましたが、深夜には服飾に強いスタッフが助けに来てくれて徹夜に付き合ってくれたおかげで、なんとか作業の方向性が決まり、完成に漕ぎ着けることができました。最終日の朝の7時になってようやく、1着目の試作品が完成しました。

シャツ班はこの日の夜までに完成させてほしいという指示通りに、シャツのリメイクを完了してくれました。シャツチームのミシンは小物班へ移動しました。

 

三日目は2か所に分かれての作業でした。

小物班は1日でネクタイ9本、たすき9本を完成させてくれました。

ジャケット班はとにかくマンパワーを投資して、手縫いで袖をつける傍ら、ミシン2台体制で着丈詰め、ヒラヒラ合成を進めていきました。最後の仕上げに苦戦して、作業終了は午前2時でした。

 

実は衣装はこれで完成ではなく、学祭本番当日の朝にも若干の裁縫作業が発生しました。

スタジオを借りた際に衣装を着用して練習したのですが、踊っている間にボタンが外れる、などのアクシデントが発生したため、ステージ上で醜い姿を見せないためにも、当日、早朝に集合し、衣装を着た後で糸を通しています。

 

 

4章 衣装監督の仕事内容

 

【事前準備】

  • 衣装製作の企画立案
  • 製作のスケジューリングや段取り
  • 原型となるアイテムや生地選びのディレクション
  • 製作の作業工程の考案・指示

【製作段階】

  • 各作業場の進捗を把握、俯瞰的な立場からリアルタイムで指示

 

今回、私が衣装監督として行った仕事を簡潔に羅列しました。

 

俯瞰的な視点から完成図を予測して全体をディレクションし、現場を指揮して、ありとあらゆる工程で最終決定を下すのが『監督』の仕事です。

 

今回のようなリメイクという形だったとしても、ステージ衣装を製作しようとなったときに監督は絶対に必要です。スラックスを決めるにしても、生地を選ぶにしても、最終的な意思決定は話し合いでなく、監督一人の統一意思で行うべきと考えています。

なぜなら、これこそが衣装の『統一感』を左右する重要なポイントだからです。

 

この部分を疎かにしてしまうと、全身を揃えた時にちぐはぐな印象になってしまいます。

ステージ上で映える統一感のある衣装を作るには、監督の存在はなくてはならないものだと思っています。

 

衣装監督には、

  • ファッションに関する最低限の知識と美意識
  • 長期的なビジョンを描ける予測能力
  • 適切な状況判断をできる判断力
  • 団体をまとめ、人を動かすコミュニケーション能力

といった能力がある人が向いていると思います。

 

 

 

5章 編集後記

 

ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。

衣装製作に再現性を持たせるために実用的な文章になるよう努めて、かなり細かい部分まで具体的に書いてきました。

私たちのステージを見て、実際に衣装を作ってみよう!と思う団体様などがいらっしゃいましたら、私としては嬉しい限りです。

そうでなくても、TwitterのリプライやDMで感想や質問などを送っていただけたら嬉しいです。

 

 

ここまで感情的な話は抜きに書いてきましたが、ここで少しだけ語らせてください。

 

衣装製作は、スケジュールとの兼ね合いもあり、かなり巻いて進行しました。

私が4年生ということもあり、研究室や大学院入試と並行して、今年の春からダンスを始め、さらにそこに加えての衣装監督だったため、細かい部分まで説明している時間的な余裕はなく、ここで書いたことは身近で手伝ってくれた人たちにも話していないことばかりだと思います。

 

なので、この文章は、後輩たちに向けて、引き継ぎのために書き始めました。

後輩たちが自分の背中を見て、何か成長していってくれたら、先輩冥利につきます。

 

自分の頭の中で完結してしまっていたことを言語化してみて、本当にがんばったなあと、改めて思います。

私は、1着の服を買うために何軒も服屋を渡り歩き、理想のアイテムに出会うまでああでもないこうでもないと試着を繰り返して、半日時間を潰せるような服のオタクです。

これまでいろいろな服と出会って磨いたセンスだけで、なんとか衣装製作をやりきりました。服づくりの経験や知識は皆無です。ミシンを触るのは義務教育の家庭科以来でした。

本当に、服のオタク、がんばった。

 

同じことをもう一度やれと言われても、正直やりたくありません。

ほんっっっっっっっっっっっっっっっっとに、めちゃくちゃしんどかったです(笑)

こんな素人感満載のハリボテ衣装を作るだけでも、本当に大変でした。

それでも、完成してみんなで衣装に袖を通した時は感動したし、ステージの上でしっかりと映えてくれました。

 

本物の服作りの現場で100%のものをつくるためには、ほんとうに途方もない努力が必要なのだなあ、と半ば絶望しています。

だけど、発足初年の団体でノウハウも一切ない中で、ゼロを1にしたことは、褒めてあげてもいいのかな。

 

来年以降はアドバイザー的な立場で、計画だけ軽く携わろうかな。と思っています。

だけど、もう徹夜でミシンに張りつきたくないので、作業は免除してください笑

 

また、私は衣装監督の他にもダンサーとして、舞台構成をディレクションしたりもしていました。

同期のこんぺいとうは団体の立ち上げや、学祭出演にあたって必要な事務手続きに尽力してくれました。

 

今年のトンラ!は4年生が過労死枠だった、というのは正当な自己評価だと思っています。

団体としての黎明期にあり、団体運営のためのノウハウが蓄積されていないなかで、半年という短い期間でパフォーマンスを仕上げるためには、最上級生がある程度強引に物事を進める必要がありました。 

そのあたりも引退前にどこかで詳しく話せたらなあ、と思います。

 

そもそもの話ですが、4年生で入部して、ダンサーも衣装監督もやるって、頭が悪すぎました笑

 

それでも、暖かく迎え入れてくれた同期のこんぺいとうの存在は本当に心強かったし、4年生から突然入部した僕のことを慕ってくれた素直でかわいい後輩たちや、トンラ!のみんなには、本当に感謝しています。

 

4年生にもなって、こんなにも素敵な出逢いに恵まれるなんて、想像もしていませんでした。

3月のシャッフルフェスティバルの後、たまたま見つけたとんLのTwitterにDMを送ったときには、こんな未来が待っているなんて、想像もしていませんでした。

 

みんなと出会えてよかった。

みんなと初めてよかった。

 

辛いときもあったけれど、諦めないで、最後まで貫いてよかった。

 

だって、こんなにも素敵な仲間と、素敵な景色に出会えたから。

 

ありがとう。

学生最後の最高の思い出になりました。

 

みんなと出会えたことは、そして、みんなと走ってきた道は、胸を張って誇れるよ!

本当にありがとう!

 

 

6章 謝辞

 

コピユニ文化を創立し、文化の発展に尽力された他団体様

メンズアレンジ衣装で踊るという新たな表現を創作したTechours様

衣装製作を始めるにあたり、多大なるご助言を賜りましたTechours むーみん様に、この場をお借りして、感謝の意を表します。

本当にありがとうございました。