逢田梨香子 2nd EP「フィクション」紹介
こんにちは、部員のきのこです!記事名からお分かりかと思いますが、普段は桜内莉子役でおなじみの逢田梨香子さんのオタクをやっています。
今回は逢田梨香子さんの2ndEP「フィクション」の収録曲について個人的な見解満載でお話していこうと思います。よろしくお願いします!
◆基本情報
まず、フィクションの基本情報は以下のようになっています。
発売日 2021年2月24日
収録曲
1.Dream hopper
作詞:志渡ななみ 作曲・編曲:野間康介
2.フィクション
3.退屈が大好き
作詞・作曲:カジヒデキ、新井俊也
4.花筵
◆ジャケットについて
このジャケットを見た瞬間目に飛び込んでくる妖艶な赤!
これまでの逢田さんのジャケットやMVは、落ち着いた色合いのものが多かったので、初公開時には新しい逢田さんの姿を見ることが出来る喜びとワクワク感で満ち溢れたような気分になりました。
また、青い手が本を持っていたり、カバンを持っていたりと付き人のようなことをしている非日常感や逢田さんが鏡台の前でメイクをされているなど、"何者かを演じる前の女優の姿を連想するような表現"が「フィクション」の世界観を物語っているように感じます。
では、いよいよ次は収録曲についてお話ししていきましょう!
◆1. Dream hopper
この曲は逢田さんの初主演アニメ「装甲娘戦記」のOP曲になっています。(初主演おめでとうございます!)
ポップで可愛い印象がある曲で、曲全体から希望や前向きさを感じます。
特に強くそれを感じるのは、1番では「小さな希望という名前の種を握りしめてただ信じて走ってきた」、2番では「上手くいかない日だってきっとあるけれど希望の花を私らしく育てていくよ」と歌詞に変化がある部分です。
初めは小さな種だった希望が花開き、自分らしく前へ進んでいこうとしているのがよく伝わります。
【MV】
また、この曲は2ndEPの中で唯一MVがある曲でもあります。このMVは曲の持つ可愛さに加えて少しシュールで面白い内容になっています。
やや奇抜な色使いや、コインランドリーでのダンス、洗濯機に頭を突っ込んでいるなど、まるで夢の中のような不思議なシーンが多くあります。(このMVを見た後は誰もが洗濯機に頭を突っ込みたくなるでしょう。)
逢田さんが映ると洗濯機すらお洒落な小道具に見えるのは逢田さんの被写体としての圧倒的な強さを示していると思います。そして黄色い服を着たポニーテールの逢田さんも、ワンピースを着たショートヘアの逢田さんもすごく可愛いです。
また、hopperとはバッタという意味なのですが、サビのダンスにはそのイメージが取り入れられているように見えます。MVのラストには衝撃展開が待っているのでぜひ見てみてほしいです。
◆2. フィクション
この曲は逢田さんが作詞をおこなっています。
逢田さんは、これからの逢田梨香子を引っ張っていく曲として、かなりこだわりを持って今までの逢田梨香子像の破壊をしようと思った、とおっしゃっていました。
全体的にダークな印象がある曲で、自分では止められない悪夢が繰り返され、とらわれているような内容になっています。個人的には嘘で塗り固められた偽りの自分ばかりが先歩きして本来の自分が消えていく時の葛藤を表現しているのではないかと思います。
ダークな世界観の曲ではありますが、逢田さんの歌声のかっこよさに魅了される曲でもあります。
大人で、艶っぽくて、今にも魅了されてしまいそうな歌声は何度でも聴きたくなるはずです。
◆3. 退屈が大好き
私がこのEPの中で特にこの曲が大好きです。まず特徴的なのは"声"です。今までの逢田さんの曲にはなかった新しい歌声で、少し幼くてかわいらしい印象があるのにどこか機械的な感じもして、現実に退屈して妄想をするこの曲の主人公にとてもあっているように思います。
また、そのイメージは歌詞にも表れています。例えば、「生傷絶えない街は絶望的 まだ出会えぬ王子様は流動的」など、あまり現実味がなく、かわいらしくてほんのりグロテスクな表現が点在しています。
この曲を聴くと、世界が少しコミカルな非日常になったような気分になれるのでとてもおすすめです!
◆4. 花筵
この曲の作詞も逢田梨香子さんです。曲名の花筵(はなむしろ)は花が散ったことによってできた道という、想像しただけで儚くて綺麗な意味があります。
逢田さんはこの言葉をもとに作詞をなされたそうです。この曲を最初に聴いたとき、失恋ソングだと思ったのですが、逢田さんは幼少期のお祖母様との思い出や抗えない別れをイメージして歌詞を書かれたそうです。
未熟な人間が成長していく姿をえがいたともおっしゃっており、そのお話を聞いてから曲に対するイメージが大きく変わりました。
曲の終盤の「悠遠に果てしなく続いてく道 柔らかな風に1人押されて」という歌詞のあたりから伴奏にオーケストラが加わり、別れを受け入れつつも、強く前を向いていこうとする気持ちを後押ししているように感じます。EP「フィクション」のエンドロールにぴったりな静かで素敵な曲となっています。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
4曲ともそれぞれ異なった逢田さんの表現を感じられて大好きなEPなので、その魅力が少しでも伝えられていたら本望です。
もちろん1stアルバムの「Curtein raise」、1st EPの「Principal」にも良い曲がたくさんあるので、この記事をきっかけに逢田梨香子さんのアーティスト活動に興味をもっていただけたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!